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24話 デタラメな魔法と、揺さぶられる常識

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-09 06:00:46

 ──すると、ブロッサムが一瞬ためらった後、そっとそらの袖を指先でつまむ。伏し目がちに視線を落としながらも、頬にはほんのりと紅が差していた。

「……べ、別に欲しいなんて言ってないけど……。 そらが皆に用意してるなら……わ、わたしの分も……あってもいいんじゃないかしら……っ」

 そらはすぐに微笑みながら答える。

「もちろん、皆の分も用意してあるよ。ステフにも用意してあるし、今度一緒に出掛けようね」

 ブロッサムはそらの言葉に安堵したように小さく息を吐き、すぐにそっぽを向いてしまうが、耳の先まで赤く染まっていて、彼女の背中からはどこか嬉しそうな雰囲気が滲み出ていた。

 そしてステフは、静かに微笑みながら小さく頷く。彼女の心には、そらの言葉が温かい光を灯した。かつては怯えていた彼女が、少しずつ外の世界への興味を抱き始めている証拠だった。「自分も外に出られる存在なのだ」という、ささやかな喜びが、彼女の顔に浮かんだ。

「はい。ありがとうございます……」

 その声は、かすかに震えていた。言葉を口にする前、彼女は両手を胸元でそっと重ね、指先をもじもじと絡める。頬はほんのり紅潮し、視線はそらの肩のあたりを漂うように定まらない。

 言い終えると、彼女は小さく頷きながら、髪を耳にかけ直す仕草をひとつ。その動きには、照れと嬉しさが入り混じっていた。

♢少女たちの成長とそらの新たな役割

 朝食を終え、そらはブロッサムとアリアを連れて家の周りで狩りを始めた。森の木漏れ日が、足元に斑模様を描く。鳥のさえずりが、静かな森に響く。

 しかし──

 アリアがとにかくうるさい。彼女の興奮した声が、森の静寂を破る。

 獲物を見つけると、

「あそこに居るなのですっ!! 動いたのですっ!」

 さらに、ウサギを見つけると、

「ウサギさん可愛いのです。可哀想なのです……。ダメなのですぅ……」

 と、涙目で訴えてくる。その純粋な優しさは、そらの心を和ませるが、狩りには不向きだった。

 そらは軽く息を吐く。

(これじゃ獲物が逃げるに決まってる……)

 ──そこで、そらはエルを迎えに来させることを決めた。

 ちょうど魔法通信を試してみる良い機会かもしれない。彼の頭の中には、新しい魔法の可能性が広がっていた。

 そらは、エルを思い浮かべ、通話をするイメージを強く意識する。彼の魔力が、意識と共鳴するように微かに脈打った。

 ──すると、魔力が微かに揺れ、頭の中にエルの声が響いた。それは、まるで耳元で囁かれているかのような、しかし確かに遠くから届く声だった。

『エル! アリアを迎えに来てくれないかな。場所は森の入り口辺りだから、そこで待ち合わせね』

 少しの間を置き、エルの困惑した声が返ってくる。

『えっ? 何?! そらくん? 何? わ、分かったよ。迎えに行くっ!』

 そらは微笑みながら、最後に一言付け加える。

『魔法通信だよ。エルも使えるようになったと思うから、連絡したいと思ったら使ってみて!』

 ──魔法通信が切れると、そらは確信した。

(やっぱりイメージできることは何でもできるみたいだな……)

 彼の能力は、この世界の魔法の常識を遥かに超えている。それは、彼にとって自由の象徴であり、同時に孤独の証でもあった。彼の力は、彼を常に「特異な存在」として浮き上がらせ、周囲との間に見えない壁を築く。彼はこの「孤独」を受け入れつつも、少女たちとの絆によって、その壁が少しずつ薄れていくのを感じていた。

 約10分後。

 エルが迎えに来た。彼女は森の木々の間から、元気いっぱいに駆け寄ってきた。

 エルは少し不満げにそらを見つめながら言う。

「そらくん、急に声が聞こえたからビックリしたよ! もおー!」

 ブロッサムが驚きと疑問の混ざった表情を浮かべ呟いた。

「……何でエルさんが、ここに?」

 エルは軽く肩をすくめながら答える。

「そらくんに急に呼ばれたんだよー!」

 そらは微笑みながら説明する。

「エルを魔法通信で呼んだんだよ」

 ブロッサムは目を細め、驚いた様子で尋ねる。

「何ですの……!? その変な魔法は!」

 彼女の顔には、もはや驚きを通り越して、呆れと感嘆が混じった複雑な感情が浮かんでいた。彼女の「知性」をもってしても理解し得ない、そらの「デタラメな能力」が、彼女の常識を揺さぶり続けていた。それは、まるで目の前で物理法則が捻じ曲げられているかのような衝撃だった。

 そらは軽く笑いながら続ける。

「遠くにいる仲間と連絡がとれる魔法だよ」

 ──そらは軽く魔力を込め、ブロッサムへと語りかける。彼の声は、ブロッサムの頭の中に直接響いた。

『ブロッサム、こんな感じ。聞こえる?』

 ブロッサムは一瞬硬直し、驚いた声を返す。

『なに? え!? き、聞こえますわよ……』

 彼女の表情には、混乱と興奮が入り混じっていた。

 そらは肩をすくめながら説明を加える。

「ボクの魔法というかスキル? 能力の少し分けたんだよ」

 ブロッサムは信じられないような表情で呟く。

「なんてデタラメな能力ですの!」

 エルは満面の笑みでそらを見て、嬉しそうに言う。

「良いじゃん! 便利そうだしカッコいいっ!」

 そらは軽く頷く。

「ってな感じで、皆も使ってみてね。で、アリアは家でお留守番ね!」

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